木村哲人 - 音を作る TV・映画の音の秘密

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LABEL - 筑摩書房 (JAPON)
FORMAT - BOOK
盤質：EX- ジャケット: VG+

「というこのわたしは、三十数年映画やテレビの音を作って来た男である。ない知恵をしぼって、あらゆる音をデッチあげた。ドラマ、SF、アニメ、戦争映画、時代劇、舞台、ラジオなどの音を長い間担当してきた。無理難題を言うのが特権と心得ている監督が「木村君、雪の降る音を入れてくれ、聞こえない音がいいな」とムチャな注文を出すのに応えてきた。「それは出来ません」といえないのが、凝り性のわたしである。ハリウッドの音作り名人に秘伝を教わり、ヨーロッパのスタッフと他流試合もした。その蓄積をわたしだけの知識で終わらせていいのだろうか。映像の氾濫する現代は、音のタネあかしをして不快に思う人はいまい。いや、かえって音に興味をもってくれるのではないか。そしてプロの若いスタッフ諸君が音作りのノウハウを知る助けになる、と思うのだ。なにせ音作りは昔から個人の秘密で、仲間にも教えないのだから。といいったわけで、この本では映画、テレビの音の秘密を、ありったけブチまけることにした」 (1991) (イノウエ)

Ⅰ 効果音はこうして作られてきた(誰も話さなかった音の秘密/音響効果の元祖は歌舞伎だった/シェイクスピアと音響効果/音響効果の発達/音響効果の受難/映画界の差別)/Ⅱ 「音の仕掛人」はこんかことをする(私のアダ名は音の仕掛人/ハリウッドの名人と出合う/アンコで作った溶岩の音/ヨーロッパの音作りを体験/拳法映画の音作り/史上空前のアフレコベルリン・オリンピックの記録映画/テープを接いで音を作る/映画からテレビそしてコンピューター/消えていく音を作る/足音─単純で難しい音の基本/戦争の効果音/河と海の音/雨の音/雷/風の音/馬/殺人の音を作る/ニューシネマが音を変えた/映画音楽のつらさ/演劇の音響効果)/Ⅲ 音作りにまつわる奇妙な話、こっけいな話など(猫のオナラに大苦心/幽霊の声とUFO/怪人とターザンと雪男/音に合わせて撮影するプレスコ/鉄腕アトムの悲劇/ゴジラの声とSFドラマ/名犬のアフレコ/ガヤとエンドレス/霊の声が聞こえる！/カチンコの話/マイクロフォンの話/超小型化マイクが起した事件/ヤアさまに頼んでパトカーの録音/アリと毛虫の足音を作る/花が開く音を録音する/いろいろな音の作り方-破壊音-火事の音-雪崩-水中の音-鳥の羽ばたき-なぐる音-生理的な音-スキー-引き戸-小判の音-銃の発射音-魚のはねる音-木を引きぬく音-笛で作る音-水と湯の音は大ちがい-食事の音-空手の音-毛を剃る音-象の足音-ワニと恐竜)/ナマオトから電子へ──おわりにあたって、聞いてもらいたいこと

型番	4480871888
販売価格	SOLDOUT

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